袖を通すたびに心地よさが増す。 着る人の自然体の魅力を引き出す一着!
ショップ&グルメ街中の喧騒を逃れた新大江エリアに佇む『Rouet』は、パリのメゾンで活躍した女性デザイナー守山由枝子さんが展開するブランドです。
リネンやウールなど着る度に風合いを増していく自然素材を使った美しいラインを描く洋服を仕立てています。
ものづくりが好きな父親の影響で幼い頃からつくることが何より好きだったという守山さん。
高校卒業後、東京の服飾専門学校で服作りを学び、渡仏。現地の語学学校へ通い、パターンの資格を取得。
その後、〈バレンシアガ〉や〈KENZO〉でパタンナーとして経験を積み、帰熊。2009年に自身のブランドを立ち上げ、2013年からこの場所に店を構えています。
「心地よくてシンプルな着こなしが好き」という守山さん。
守山さんならではのデザインや生地使い、着心地のよさで人気のシャツは、レディース・メンズともにリピーターも多いアイテムのひとつです。
先日、福岡で開催された天神ファッションウィーク期間中に老舗デパート『大丸』の周年祭に合わせて企画展とファッションショーを終えたばかり。
福岡での貴重な経験を元にブランドの世界観をより豊かなものへと育てていきたい、と想いを話してくれました。
「今季は軽くて温かな普段使いにピッタリのウール素材を用いたトップスや着こなしのアクセントになるポンチョ、パーティーシーンにも活躍するドレッシーなアイテムまで豊富にそろっています」と守山さん。
お店は、毎月不定期に10日間オープンするというスタイルですが、守山さんにしか作れないデザインを求めて足を運ぶお客さまも多いとか。セミオーダー制でアイテムのサイズ調整ができることも支持を集める理由です。
今も「純粋につくることが楽しくて仕方ない」という守山さん。瑞々しい感性で生み出す喜びに満ちた洋服は着る人の魅力をとらえつつ、洋服そのものも豊かな表情を湛えています。
【2017年11月の情報です】